2022-08-16

リュウキュウミノゴケ

 岩上に広がるコケ、以下の観察結果からリュウキュウミノゴケ Macromitrium ferriei と判断しました。

 湿らせるとすぐに葉を広げ、上の写真のようになります。 葉は披針形で、まっすぐに伸びるか反り返っています。


 枝葉は長さ 1.5~2.5mmで、やや竜骨状になっています(上の2枚)。

 上は葉先で、中肋は葉先近くに達しています。 葉身細胞は四角形~六角形で、長さは 10μm以下です。

 上は葉の基部です。

 上は葉のほぼ中央の葉身細胞です。 長さは 6.5~10μmで、3~5個のパピラがあり、細胞の輪郭は分かりにくくなっています。
 よく似たケミノゴケの細胞は 10~13μmと本種より少し大きく、細胞の輪郭は明瞭です。

(2022.6.20. 神戸市 道場)

こちらには蒴をつけた本種を載せています。

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