2022-10-01

モエギコミミゴケ

 

 写真はモエギコミミゴケ Lejeunea pallide-virens でしょう。 黄緑色で、枝分かれ少なく、細長く伸びていました。 分布は静岡県以南とされています。

 背片は円頭です。 腹片の長さは背片の長さの1/3から1/2近くあります。


 腹片の歯牙は1細胞からなっています。


 腹葉は縦と横の長さがほぼ同じで、茎の径の約3倍幅です。 1/2までU字形に2裂していて、裂片は三角形で、側縁が少し角張っています。

 上は葉身細胞です。 トリゴンは大きく、油体は各細胞に3~8個あります。 よく似たオガサワラクサリゴケ(分布もほぼ同じ)は、トリゴンが小さく、腹片は背片の1/5~1/4長です。

(2022.9.30. 岩湧山根古谷)

◎ モエギコミミゴケはこちらにも載せています。

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