2022-10-30

キヌゴケ

 上は樹幹に育っていたキヌゴケ Pylaisiella brotheri です。 葉先はやや鎌状に曲がり、蒴は卵形で直立しています。

 帽を取り去って蓋の形を確認しておきました(上の写真)。 蓋には短い嘴があります。

 這う茎から長さ2~3mmの枝が羽状に出ています(上の写真)。

 茎葉は全縁で長さ約1mm、2叉して短い中肋があります。 葉身部は広卵形で、最広部は基部近くにあり、先はやや急に細くなっています(上の写真)。

 翼部は小形で方形の細胞がたくさん集まっていて、葉縁に沿って25~35細胞が並んでいます(上の写真)。

 上は葉身細胞です。

(2022.10.25. 兵庫県三田市)

こちらには蓋の取れた本種の蒴の様子や蒴糸などを観察しています。

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