2023-01-06

12月のクラマゴケモドキ(雄株と雌株)

 

 枝に絡んだ乾いたコケ(2022.12.6.大分県の深耶馬渓で撮影)、湿らせると・・・

 上は腹面から撮っています。 背片の先端部に数個の長毛があり、腹片にも腹葉にも全周に毛があることから、クラマゴケモドキ Porella perrottetiana でしょう。
 本種は雌雄異株で、赤い楕円で囲った所は、その形態から、雄花序だと思います。 雄苞葉を取り去って観察したのですが、既に造精器は無くなっていました。

 上は背側からの撮影です。 腹側からと同様、背側からでも雄花序はよく分かります(赤い楕円の所)。
 水色の楕円で囲った所に小さな苔類がくっついていますが、これについては稿を改めることにします。


 少し離れた枝には雌株が育っていて、弾糸の目立つ蒴が点々とついていました(上の写真)。この弾糸の顕微鏡写真などはこちらに載せています。

◎ 本種の配偶体の様子は、こちらにもう少し詳しく載せています。

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