2023-02-04

マキハハリゴケ

 写真はマキハハリゴケ Claopodium assurgens でしょう。 樹幹を覆っていました。

 茎は這い、多くの枝が斜上し、密に葉をつけます。 上は乾いた状態で、葉は捲縮しています。

 茎葉と枝葉とは形が違っています。 茎葉は葉先が細く伸び、枝葉は広披針形です。 写真は載せていませんが、葉を取り去った後を観察しても、茎にも枝にも毛葉は確認できませんでした。

 上は茎葉で、三角形の下部から急に細く伸びて針状に尖っています。 長さは 1.2~1.5mmです。

 上は茎葉の葉先です。 中肋が長く突出しています。

 葉身細胞は長さ 8~15μmと小さく、厚壁で、中央に1個のパピラがあります(上の写真)。

 上は枝葉です(拡大率は茎葉と異なっています)。 葉縁は反曲しています。

 少し離れた斜めになった樹幹にもマキハハリゴケがあり、蒴をつけていました(上の写真)。

 蒴柄には多くのパピラがあります(上の写真)。

(2023.1.16.)

◎ マキハハリゴケの分布は本州~琉球とされています。 こちらには岡山県で見た本種を載せています。

0 件のコメント:

コメントを投稿