2023-03-15

マムシゴケ

 写真は樹幹についていたマムシゴケ Meiothecium microcarpum です。

 上は育っていた樹幹で、公園脇の明るい場所にあった木です。

 枝分かれは少なく、茎葉は長さ1~1.5mm、枝葉は茎葉とほとんど変わりません。 蒴柄は短く、長さ約2mmです。

 上は茎葉です。 葉面は凹み、葉縁は全縁で、狭く反曲する傾向があります。 中肋はありません。



 上に3枚の葉の翼部を並べました。 翼部には3~7個の大形の細胞が並びます。 この大形の細胞は、葉縁では透明ですが、中央に近づくにつれて淡い黄色になることもあるようです。

 上は蒴の口部です。 蒴は古くなっていて、蒴歯はほとんど残っていませんが、残っている蒴歯の基部を見ると、内蒴歯を欠いているようです。
 下はわずかに残っていた蒴歯の拡大です。

 外蒴歯の表面にはパピラが見られます。 上の写真には胞子も写っていますが、この胞子の表面にもパピラが見られます。

(2023.3.10. 屋久島)

3 件のコメント:

  1. 早速載せて頂きありがとうございます。
    感謝!!

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  2. ヤッシーさん、屋久島ではお世話になり、ありがとうございました。

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  3. 佐木山先生 また是非屋久島にいらしてください。
    宜しくお願い申し上げます。

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