2023-06-14

チョウセンスナゴケ

 


 写真はチョウセンスナゴケ Codriophorus carinatus だと思います。 渓流脇の岩上で育っていました。 少し乾いてきており、葉の上部は中肋に沿って折りたたまれてきています。

 葉は狭卵状披針形、中肋は丈夫で輪郭がはっきりしています。 葉縁は基部で反曲しています。

 透明尖は数細胞からなっています。 透明尖直下の細胞はほぼ方形です。 中肋は葉頂から離れた所で終わっています。

 上は葉身細胞です。 大きく平坦なパピラが細胞の縦壁上にかぶさるように発達しています。 細胞の幅は4~8μmです。

 翼細胞は不明瞭で、透明にはなっていません(上の写真)。

(2023.5.12. 愛知県設楽町 標高800m付近)

こちらではチョウセンスナゴケの葉の断面や蒴歯なども観察しています。

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