牧野富太郎博士の人生をモデルとしたNHK連続テレビ小説「らんまん」の最後に毎回「植物図鑑」として博士ゆかりの植物が紹介されています。 本日(6月20日)放送の「植物図鑑」はマキノゴケでした。
このブログのPC版の右に、過去7日の閲覧多数記事を載せていますが、それを見て驚きました。 「マキノゴケの胞子体」がトップになっています。 「らんまん」の影響かと思い、ブログの統計情報を見ると、普段の1時間あたりのブログのアクセス数は 50~100なのですが、8時台だけで410になっていました。 そして22時現在の過去24時間の「マキノゴケの胞子体」へのアクセス数は 962になっています。
この数のほとんどはコケに関心のある人に限られるでしょうから、NHK全国放送の影響力の強さには改めて驚かされます。
マキノゴケ Makinoa crispata は牧野富太郎が清澄山で採集したものを三宅驥一博士が受け取り調査した結果、これまでフォーリー氏が採集しステファニー氏がミズゼニゴケ属としていたものですが、ミズゼニゴケ属とは異なるとして、新属を創定し、この属の名称を牧野の姓を紀念して定めたということです(長田武正著、保育社カラー自然ガイド「こけの世界」より)。
牧野富太郎は蘚苔類に関しても熱心に調査しています。 マキノゴケでは、和名や属名だけではなく、科名にも牧野の名前がついていますが、他にも牧野の名前が使われている蘚苔類が無いか、旧学名も含めて調べてみたところ、学名にたくさんの牧野の名前がみつかりました。 ただその多くは、その後の研究の結果、学名が変更され、現在牧野の名前がついているのは、マキノゴケの他は次の3種です。
キブリハネゴケ Pinnatella makinoi
コスギバゴケ Kurzia makinoana
マキノミノゴケ Macromitrium japonicum var. makinoi
ミノゴケの変種ですので、平凡社などにはこの和名は記載されていません。
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