写真は石垣にくっついていた、タチヒダゴケ科のミノゴケ(
Macromitrium japonicum )です。 葉は乾くと、上の写真のように強く巻縮します。
湿らせると上のようになります。
葉は披針形で全縁、鈍頭で、中肋は葉先に達しています(上の写真)。
葉身細胞は方形~六角形で、数個のパピラがあります(上の写真)。
和名の「ミノ」は蒴の帽に生える長毛を蓑に見立てたものでしょうし、属名の
Macromitrium も、ギリシャ語の macro(大きな)+mitria(帽子) 由来で、蒴の帽の大きさからでしょうが、この場所のミノゴケには胞子体はみつかりませんでした。
(2015.8.5. 兵庫県川西市笹部)
(以下、2105.8.16.追記)
胞子体に上記の蒴帽をつけたミノゴケがありましたので、その写真を下に載せておきます。
(2015.8.7. 富田林市 錦織公園 樹幹に着生)
◎ この帽の毛が美しく広がった様子は
こちらに載せています。