樹幹に育つ
カラフトキンモウゴケを撮り(上の写真)、少し持ち帰ったところ、カギヤスデゴケが混じっていました。 上の写真の赤い円で囲った所にもカギヤスデゴケが写っていますが、気がついていないので、もちろんピントは合っていません。
写真は青森県の紅葉で知られている蔦沼近くの標高 460m付近で撮ったものですが(2018.5.30.撮影)、カギヤスデゴケ
Frullania hamatiloba の分布は、平凡社の図鑑では北海道~九州の落葉樹林帯となっています。
カラフトキンモウゴケをほぐしてみると、思いのほか多くのカギヤスデゴケが隠れていました。
上はカギヤスデゴケを、上段は背面から、下段は腹面から撮ったものです。
上の写真(深度合成しています)は、中央やや左が腹葉で、右下が腹片です。 腹片の先は嘴状になっています。
上の写真(深度合成しています)では、中央に腹葉があり、左右に嘴状になった腹片の先が写っています。 腹葉の側縁はほぼ全縁と言って良いでしょう。 腹葉の左下から右上に扇状に広がっているのは仮根束です。
上は腹葉の形がよく分かるように深度合成したものです。 これらの腹葉の側縁は全縁に近いですが、場所によっては目立つ鋸歯のある腹葉も見られました。
上は背片で、背縁基部に耳状の突起があります。 下は上の赤い四角で囲った部分の拡大です。
油体は各細胞に数個で楕円体、微粒の集合です。
◎ カギヤスデゴケは
こちらにも載せています。