2018-06-30

ヒナイトゴケ(イトスズゴケ)



 写真はヒナイトゴケ Forsstroemia japonica でしょう。 乾いている状態で、葉は茎に接しています。 蒴柄は短く、蒴は枝の間に見え隠れしています。


 一次茎は細くて這い、そこから立ち上がった二次茎は密に羽状に分枝しています。


 上は湿った状態です。 一滴の水で瞬時に上のような状態になりました。 長さの揃った枝が密に出ている様は、まさに「羽状」です。
 蒴柄の長さは2mmほどです。


 上は枝葉です。 平凡社の図鑑では枝葉の長さは 0.5~1.3mmとなっていて、上の写真のものは1mmほどの長さですから、平均的な大きさです。 中肋は葉の長さの2/3ほどの所で終わっています。


 上は葉身細胞です。中肋(右側)から葉縁(左側)までを1枚の写真に入れてみました(深度合成しています)。


 上は胞子体です。 蒴柄より長い先の尖った雌苞葉があるのですが、途中で千切れてしまっています。 蒴は卵状球形です。


 蒴歯はほぼ平滑です(上の写真)。

(2018.5.30. 青森県 蔦沼めぐり自然研究路)

◎ ヒナイトゴケはこちらにも載せています。


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