2018-07-09

フロウソウ


 沼のほとりに咲いていたフロウソウ Climacium dendroides です。 フロウソウは湿った場所ではよく枝分かれすることもあるですが、少し植物体の形が不自然で、どうやら二次茎の先が失われているようです。
 フロウソウは前にも載せていますが(こちら)、今回は同属のコウヤノマンネングサとの比較に重点を置いて調べてみました。


 上は1枚目のすぐ近くにあった、フロウソウの大きな群落です。 雨後でよく分かりませんが、乾き気味の所なのか、少し色が悪いようです。 コウヤノマンネングサのようには背は高くはならず、二次茎の上部が湾曲することもありません。


 上は1本の枝の一部です。 1~2枚目の写真を見ても分かりますが、コウヤノマンネングサのように枝が次第に細くなっていくことはなく、一定の幅を保つ傾向にあるようです。


 コウヤノマンネングサの枝葉の先は細く尖るのに対し、フロウソウの葉先は広く尖っています。
 フロウソウの枝の表面にも、たくさんの毛葉があり、写真の左下にも、葉を取る時についてきたたくさんの毛葉が写っています。 下は毛葉の拡大です。


(2018.6.1. 青森県 蔦沼めぐり自然研究路)

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