写真はウニバヒシャクゴケ
Scapania ciliata です。 岩の崖から水平方向に飛び出していました。 茎頂に花被をつけています。
腹片が背片よりも大きいのはヒシャクゴケ科の特徴ですが、その腹片は2mm前後の長さです。
葉縁には毛状の歯が密生しています。 葉身部分は細かな点がいっぱいで、細胞の輪郭が分からなくなっていますが・・・
上のように拡大すれば、細胞の輪郭が見えてきます。 トリゴンは小さく、細胞の表面には著しいいぼ状ベルカがあります。 下は上と同じ所ですが・・・
細胞の見えている状態からピントをほんの少しずらすと、ベルカばかりが目立ち、細胞の輪郭が見えなくなります。 上の写真では下の方にほんの少し細胞の輪郭が見えているだけです。
上は葉縁の毛状の歯の拡大です。
花被にも毛状の歯があります(上の写真)。 この花被を破いてみると・・・
胞子体がここまで育っていました。 本種は雌雄同株で、雄苞葉は葉と同形同大で、花被がつく茎の下部につく、というので探してみたのですが、分かりませんでした。 胞子体がここまで生長している時期では遅すぎるのかもしれません。
なお、上のような胞子体が生長し、胞子を飛散させる4月下旬の様子を
こちらに載せています。
(2019.11.17. 大阪府和泉市 側川渓)
◎ ウニバヒシャクゴケは
こちらにも載せています。
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