2020-01-10

ヒメタチヒラゴケ


 写真はヒメタチヒラゴケ Homaliadelphus targionianus var. rotundatus です。 石灰岩上に生えるコケで、環境省絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
 学名から分かるようにタチヒラゴケの変種とされていますが、葉が基本種のほぼ半分の長さしかありません。


 上は左が基本種であるタチヒラゴケ、右が本種です。 色は葉の新しさや環境によって変化しますので、色の違いで区別することはできません。


 葉を含めた茎の幅は、最も広い所で 1.5~2mmです。 葉は、1枚の葉を識別することが困難なほど、重なり、密着しています。


 上は1枚の葉で、基本種と同様、葉の基部の後ろの縁が小舌片となり、耳状に内側に折れ曲がっています。 基本種と比較すると、葉は丸みを帯びています。


 上は葉身細胞です。

 (2019.12.27. 岡山県西部の石灰岩地帯)

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