2020-08-01

ナメリチョウチンゴケ


 房状に伸びたコケ、下に書くように葉を調べてみると、ナメリチョウチンゴケ Mnium lycopodioides のようですが、こちらに載せた写真とはかなり雰囲気が違います。 不稔の茎の葉は離れてついて2列に見えますが、上の写真の多くは稔性の茎(胞子の散布を終えた胞子体は既に失われている)だと思います。(胞子体をつけている4月の様子はこちらに載せています。)


 上には1枚の葉しか載せていませんが、複数の葉を見ても、葉は中部~中部より少し下でもっとも幅広くなっています。 舷は葉縁全周にあり、葉の上部~中部には鋭い双歯が並んでいます。


 上は葉先付近で、中肋は葉先に達しています。


 上は中肋付近の葉身細胞です。 2枚目の葉の写真でも分かるように、中肋の両側には、ツルチョウチンゴケほどではないにしても、大型の細胞が並んでいますが、このことについては、どの図鑑にも触れられていないようです。

(2020.7.22. 箕面公園 石垣)


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