写真はタカネイチョウゴケ Lophozia silvicoloides だと思います。 たくさんの白緑色の無性芽をつけています。 なお、混生している蘚類は、まだきちんと調べていませんが、ヤナギゴケ科ではないかと思っています。
葉は全縁で、ゆるく重なっています。
葉は 1/3までV字形に2裂し、裂片は三角形です。 平凡社の図鑑では、本種の葉の側縁は明瞭に弓形に張り出すとあります。 上の写真ではあまり張り出していませんが、葉形にも変異があり、最初の写真などを見ると、もっと張り出している葉もあるようです。
葉身細胞は薄壁で、トリゴンがあり、油体は各細胞に 20~30個あり、球形~楕円体で眼点があります。 同じ属でよく似たフォーリーイチョウゴケの油体は微粒の集合です。
無性芽は葉の裂片の先で作られています(上の写真)。
無性芽は多角体で、2細胞からなっています。
(2022.9.5. 北八ヶ岳)
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