2024-09-18

ミヤマチリメンゴケ


 写真はミヤマチリメンゴケ Aquilonius plicatulum のようです。 北海道・然別湖の近くで樹幹についていました(撮影:2024.8.25.)。
 本種は平凡社ではハイゴケ科のHypnum(ハイゴケ属)とされていますが、現在ではキヌゴケ科のミヤマチリメンゴケ属(新称)となっています。

 這う茎からやや規則的に羽状に枝が出ています。 葉はやや扁平につき、枝葉は強く鎌状に曲がり、茎葉も乾くと葉先が下方に曲がります。

 上は茎葉です。 長さは 0.8~1.2㎜、基部は丸みを帯び、上の写真にはありませんが、基部が耳状になっている葉も見られました。

 翼部の細胞はほとんど分化せず、少数で小形、透明で、その上に小形で方形の細胞が少数あります(上の細胞)。

 上は葉身細胞です。

 上は茎の横断面です。 中心束があり、茎の表皮細胞はそれより内側の細胞より大形、透明で、外側の壁は薄くなっています。

 蒴柄の長さは上の写真では約15㎜、平凡社では10~15㎜となっています。

 蒴は長卵形で曲がり、乾くと縦じわができます(上の写真)。

◎ ミヤマチリメンゴケはこちらこちらにも載せています。

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