上は湿らせたホソウリゴケ
Brachymenium exile、下は同じホソウリゴケの乾いた状態です。
一般に身近なコケは同定が難しいと言われていますが、このホソウリゴケもギンゴケやハリガネゴケなどと混じって生えることも多く、さすがに(?)同じハリガネゴケ科ということもあって、見分けるのが難しいという人も多いようです。
特にホソウリゴケの若い葉は明るい緑色でギンゴケと似ていますし(
こちら)、乾燥していると、ギンゴケのように白っぽく見えることもあります。 しかし葉を1枚剥がして顕微鏡で観察すると、ギンゴケの葉には葉緑体を持たない細胞が葉の上部にありますが(
こちら)、ホソウリゴケにはそのような細胞はありません。
ハリガネゴケとも、葉を1枚剥がしてみると、ホソウリゴケの葉は卵形で、ハリガネゴケの葉は倒卵形です。 また乾くと、ホソウリゴケの葉は茎にくっつくだけですが、ハリガネゴケの葉は螺旋状にねじれます(
こちら)。
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