上は
ギンゴケ Bryum argenteum の葉ですが、少し工夫して撮っています。
ギンゴケの葉は、葉緑体を持った細胞とそうでない細胞からなるおもしろい葉ですが、これまで1枚の葉をうまく撮れたことがありませんでした。 ギンゴケの葉は丸みがあるうえに、特に葉緑体を持つ細胞と持たない細胞で剛性が異なるのか、その境付近で裂けやすいようで、慎重に扱っても、
こちらのようにカバーグラスの重みで葉が裂けてしまいがちです。
1枚目の葉は、上の写真のよく伸びたギンゴケの葉です。
上は1枚目の葉の写真を撮って顕微鏡から下ろしたプレパラートです。 要は葉に直接カバーグラスの重みがかからなければいいわけですから、CDの中央付近を切り取ったものをスライドグラスに張り付け、その凹みに葉を入れて水を満たし、カバーグラスをかけています。 市販品にスライドグラスの中央を凹ませた
ホールスライドグラスがありますが、上のようなものを作れば同様の効果が得られます。
葉は押し潰されていませんから、葉の中央部と縁とでは高低差があり、1枚目のような写真を撮るには深度合成しなければなりません。 1枚目の写真は、顕微鏡 10×10 の倍率で 15枚の写真を撮り、深度合成しています。
(材料のギンゴケは 2018.9.12.に京都市大原で採集)
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