2015-03-03

ハリガネゴケ


 上は自宅前の側溝横でみつけたコケです。 植物体は密に集まって生育しています。 秋にたくさん胞子体をつけていたのに、また今、たくさんの胞子体をつけています。
 このコケはハリガネゴケ Bryum capillare だと思うのですが、手元にある本にはハリガネゴケの胞子体は夏にできると書いてあり、心配なので、以下、少し詳しく調べてみました。 なお、ハリガネゴケは世界中で普通に見られるコケで、属名の Bryum も、ラテン語で「コケ」の意味です。



 湿っている時は、上のように葉は放射状に開いてつきます。 中肋は葉先から長く飛び出ています。 なお、中肋は赤みを帯びることがあります。


 乾くと葉はねじれ、上のようにらせん状に巻きます。


 葉は倒卵形です。(TG-2で撮影)


 上は葉の先端部分を顕微鏡撮影したのです。 葉はほぼ全縁ですが、先端部に小歯があります。 また、葉の縁には1~3列の細胞からなる舷(細長い細胞の列)があります。


 このコケ、植物体は背の低い小さなものだと思っていました。 しかしこのコケの生えている土のように見える所を割ってみると、そこにも茶色くなった葉があり、その間を赤褐色の仮根が埋めています(上の写真)。 密に集まった植物体そのものが保水能力を持ち、土壌的な機能を果たしているようです。

 次に、胞子体を見ていくことにします。 以下、若い胞子体から胞子を飛ばし終えたものまでを並べてみました。

帽のある蒴

帽が取れた蒴 照明を斜め後ろから当ててみました

胞子を出している蒴

蒴歯は2列です

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