2018-11-19

オオスギゴケ



 奈良・秋篠寺のコケ庭で、スギゴケの仲間がありました(上の写真:2018.11.5.撮影)。
 京都盆地に点在する寺院のコケ庭のスギゴケはウマスギゴケが多いのですが、ウマスギゴケは水分の多い日の当たる場所を好みます。 しかし、ここ秋篠寺のコケ庭は木立が多く半日陰で、ホソバオキナゴケが多く(こちら)乾いているようです。
 このような場所に生えているのはオオスギゴケではないかと思い、数本いただいて帰り、葉の断面を作ってみました(下の写真)。


 平凡社の図鑑によれば、オオスギゴケの葉身細胞の薄板の無い部分は2~5細胞幅で、薄板の高さは4~6細胞です。 上の写真の薄板の高さは3~4細胞と少し生育が悪いようですが、端細胞も卵形で、やはりオオスギゴケ Polytrichastrum formosum だったようです。
 下は葉の断面の一部を大きく撮ったものです。


◎ オオスギゴケはこちらにも載せています。


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