2015-07-24

オオスギゴケ


 上は岩上のオオスギゴケです。 コケ庭などにも利用されるオオスギゴケですが、このような場所も好むようです。


 オオスギゴケ( Polytrichum formosum )は、湿っている時は上のように葉を開いていますが、乾くと下のように葉を茎に密着させます。
 なお、学名は、属名はギリシャ語の poly(多い)+tricos(毛) からきており、毛のような細い葉が多いことからでしょう。 また、種小名は「美しい」という意味です。


 前にコスギゴケのところで、コスギゴケの仲間( Pogonatum属)とスギゴケの仲間( Polytrichum属)では、乾いた時の葉の様子が異なることを書きました。 オオスギゴケの乾いた時の様子は、同じ属のウマスギゴケなどとよく似ています。

 オオスギゴケは「大きなスギゴケ」の意味ですが、どれくらいの大きさなのか、これまでの写真では大きさが分かりにくいので、1枚の葉の長さを下に載せておきます。


 上の写真の目盛は1mmですので、この葉の長さは9mmほどです。 たしかにコケ植物の1枚の葉の長さとしては長い方でしょう。


 上はオオスギゴケの葉の横断面です。 スギゴケの仲間(スギゴケ科)の特徴として、葉の腹面(茎に面している側)に薄板(ラメラ)があり、この薄板の様子が分類時にも大切になることをこれまでも書いてきました。



 上は葉の横断面の中肋付近と端付近の拡大です。 オオスギゴケの薄板は、高さ4~6細胞で、頂端細胞の先は円くなっています。

(2015.5.20. 滋賀県東近江市)

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