2019-12-14

キャラハゴケ


 写真はキャラハゴケ Taxiphyllum taxirameum です。 土の崖で育っていました。


 枝は不規則に平面的に出ています。


 葉は扁平について長さ1~2mm、枝は葉を含めて幅2~3mmです。


 葉は卵状披針形で、やや非対称です。


 葉身細胞の上端には小さな突起があります。


 葉の先端近くの縁には、小さな歯があります。


 中肋は短く、2叉しています(上の写真)。




 葉の基部は下垂していません。 翼部の細胞は小さい矩形~方形で、目立ちません。


 葉身細胞は線形~長菱形で屈曲し、40~80μmほどの長さです。


 仮根は葉の付け根のすぐ下から出ます。


 偽毛葉は三角形の小葉状です。


 上は茎の断面で、表皮細胞は小形で厚壁です。

(2019.11.13. 京都市 西芳寺川沿い)

こちらには蒴をつけたキャラハゴケを載せています。


(参考)
 本種の和名はイチイ科のキャラボク Taxus cuspidata という木の葉に似ているところからですが、このキャラボクの属名が本種の学名にも使われています。 下がそのキャラボクの葉です。




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