2020-03-15

ヤクシマゴケ


 写真はヤクシマゴケ Isotachis japonica です。 水の滴る岩壁にありました。 上では紅色を帯びた緑色ですが、条件によってはもっと紅色になるようです。 東アジアから東南アジアにかけて分布しているコケですが、日本では屋久島以外では確認されていません。



 上は腹面から撮っています。 葉は広く開出しています。 大形の茎葉体苔類で、葉を含めた茎の幅は3mmほどあります。


 腹面からの拡大です。 葉縁に歯がある葉は樋状に曲がりながら不等に2裂していて、腹側の葉裂片の方が小さくなっています。 腹葉は卵形で、浅く2裂しています。


 葉身細胞は柵状に並び、厚壁です(上の写真)。 油体は各細胞に2個で、微粒の集合です。

(2020.3.2. 屋久島)

◎ ヤクシマゴケはこちらにも載せています。


0 件のコメント:

コメントを投稿