2020-11-21

エダツヤゴケの蒴

  蒴をつけたハネヒツジゴケと思われるコケを採集したところ、蒴をつけたエダツヤゴケ Entodon flavescens が混じっていました。 群落の撮影中には全く気づかなかったので、生育状況を撮った写真はありませんが、エダツヤゴケの蒴は、まだ太くなっていない時期のもの(こちら)しか載せていませんでしたので、載せておきます。

 蒴は直立し、蒴柄の長さは、上の写真では2cmを少し切っていますが、これの倍ほどの長さになることもあるようです。 蒴の長さも長く、4mmほどあります。

 上は、クモの糸を見落として撮影してしまいましたが、帽のある蒴(右)と帽の取れた蒴(左)です。 帽は僧帽形で、蒴の大きさに比較して大きな帽を持つのも、この属の特徴です。

 葉や茎などの様子はこれまでに何度か載せていますが(こちらこちらなど)、下にも簡単に載せておきます。

 植物体は黄緑色で、光を当てるとツヤのあることがよく分かります。 茎は密に羽状に分枝しています。

 上は茎葉です。 中肋は二叉し、翼部には方形~矩形の細胞群があります。

(2020.11.8. 六甲山 岩上)






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