2023-09-28

ウスバゼニゴケ(雄株)

 ウスバゼニゴケ Blasia pusilla は雌雄異株です。 上は雄株で、葉状体背面の中肋上に造精器が入っていた膨らみがたくさん並んでいます。

 上で「造精器が入っていた膨らみ」と書いたのは、拡大してみるとこの膨らみには孔が開いているからで、精子が出てしまった後でしょう。

 上は葉状体の中肋部の横断面です。 気泡が入ってしまいましたが、造精器のあった所は空洞になっています。 腹面の右側には腹鱗片がついています。

 最初の写真でも、まだ造精器の残っている所があちこちに見られます。 上はその部分の断面です。

(2023.9.10. 北海道 オンネトー)

こちらには葉状体内に胚のある本種の雌株を、こちらには本種の無性芽器と無性芽を、こちらには葉状体の細胞などを載せています。

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