2024-06-11

ヒラヤスデゴケ




 写真はヒラヤスデゴケ Frullania inflata(別名マエバラヤスデゴケ)でしょう。 京都府立植物園のあちこちの樹幹についていました。 写真は4月中旬の撮影ですが、本種は雌雄同株で、たくさんの開裂した蒴が見られました。


 腹葉は茎径とほぼ同じ幅で、長さは幅の約2倍、中ほどまで2裂しています。

 上は裏側に腹片をつけた背片です。

 上は葉身細胞です。

 上は花被と開裂した蒴です。 弾糸は1本鎖でした。

◎ 上の写真では花被の形態がはっきりしませんが、本種の花被は腹面から見ると5稜が確認できます(こちら)。 また、ヒラヤスデゴケはこちらにも載せています。

2 件のコメント:

  1. 雌雄同株、花被5稜もポイントです。

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  2. コメントありがとうございます。
    雌雄同株であることは、蒴が多い理由として、本文の2行目あたりに書いています。
    花被が5稜であることは、蒴が開裂した後の時期で、うまく示すことができませんでした。
    今日、6月12日に採集した新しい株で、花被のことも含め、ヒラヤスデゴケの記事を書くことにします。

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