ツルヨシの葉の裏にアカイロトリノフンダマシ Cyrtarachne yunoharuensis がいました。
カメラを近づけると、歩脚を縮めてうずくまります。 じっとしている方が安全だと信じているようです。
このブログでは、これまでにシロオビトリノフンダマシやオオトリノフンダマシなどを載せています。 これらの形や色は、動かなければ糞らしく見えなくもありませんから、保護色として機能しているのでしょう。 しかしアカイロトリノフンダマシは写真のようによく目立つ色をしています。
アカイロトリノフンダマシは毒を持つテントウムシ類に擬態しているのではないかと言われています。 テントウムシ類は、植物が被食防止のために持つ毒成分を、餌としているアブラムシなどの体をとおして取り込み、体内に蓄えている場合が多いようです。
アカイロトリノフンダマシの体の色は、特にシロジュウシホシテントウなど、たくさんの種類がいる赤褐色に白斑のテントウムシの色によく似ていますし、体のサイズも、他のトリノフンダマシの体に比べて小さく、これらのテントウムシ類に近い大きさです。
アカイロトリノフンダマシの体の色は、特にシロジュウシホシテントウなど、たくさんの種類がいる赤褐色に白斑のテントウムシの色によく似ていますし、体のサイズも、他のトリノフンダマシの体に比べて小さく、これらのテントウムシ類に近い大きさです。
葉を動かしながらいろんな方向から撮っていると、ついに我慢できなくなったのか、歩きだしました。 歩きだすとクモらしくなります。
ピンボケですが、体の腹面の様子も撮ることができました(上の写真)。 クモですから糸も出します。 トリノフンダマシの仲間は、暗くなってから水平円網を張り、明るくなる前には網をたたんでしまい、昼間は葉の裏でじっとしているようです。
以上は、2013.9.6.に「堺自然ふれあいの森」で撮影し Part1の 2013.9.8.に載せていたものを、こちらに引っ越した記事です。
以上は、2013.9.6.に「堺自然ふれあいの森」で撮影し Part1の 2013.9.8.に載せていたものを、こちらに引っ越した記事です。
アカイロトリノフンダマシには稀に黒色型がみつかります。
上は 2020.7.30.に堺自然ふれあいの森にいた黒色型で、ケネザサの葉の上にちょこんと乗っていました。 今回は撮影のためにかなり葉を手荒に動かしたのですが、全く動く気配を見せませんでした。
上に書いたように、アカイロトリノフンダマシはテントウムシに擬態していると思われます。 黒色型が稀なのは、生まれてくる頻度が稀なのか、擬態の効果が低いので生き残る確率が低いのか、どちらなんでしょうね。
上に書いたように、アカイロトリノフンダマシはテントウムシに擬態していると思われます。 黒色型が稀なのは、生まれてくる頻度が稀なのか、擬態の効果が低いので生き残る確率が低いのか、どちらなんでしょうね。