2014-12-11

ヤマトイシノミ


 ある杉の樹皮をめくるとヤマトイシノミ3頭が集団でいましたし、少し離れた杉でも1頭いました。 イシノミ類の活動時間帯は薄暮と薄明ということなので、昼間の時間帯に隠れているだけなのか、越冬状態にはいっているのかは分かりません。


 上のヤマトイシノミは尾糸(体の後端にある1本の長い尻尾)も尾毛(尾糸の左右にある尾糸より短いもの)が切れています。 切れやすくするしくみがあるのでしょうか。 そもそも尾糸と尾毛の役割は何なんでしょうね。 常識的に考えると感覚器官のような気がするのですが・・・。

 尾糸や尾毛の名称が出たところで、それ以外の体の各部の名称を下に載せておきます。 なお、イシノミの一般的な特徴についてはこちらに書いています。



 脚基突起は中脚と後脚の付け根と、各腹節にあります。 甲殻類との類縁関係を示すもので、急な斜面を歩く時に役立っているのではないかと言われています。
 単眼もよく発達していて、おもしろい形をしています。

(2014.11.24. 槇尾山)

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