2017-11-13

ヒメトサカゴケ


 写真はヒメトサカゴケ Chiloscyphus minor です。 相変わらず葉縁にたくさんの無性芽をつけていて、本来の2裂している葉の様子(こちら)がほとんど分かりません。 下は無性芽の少ない所を選んで顕微鏡で撮影したものです。 無性芽が重なっているとよく分かりませんが、下の写真を見ると、無性芽は2細胞からなるようです。


 ヒメトサカゴケを指で擦ると、いいにおいがします(においの感じ方には個人差があります)。 2017.11/10-12 に京都府立植物園で実施の「苔 こけ コケ展 2017」でも、本種とカビゴケのにおいの比較は人気がありました。 しかし上の写真を見ても、においの原因となる物質を蓄えているような所はみつかりません。 におい分子は細胞内に分散しているのでしょうか。 また、このにおいは生態的に何か意味を持つのでしょうか。


 上は腹葉です。


 上は葉身細胞です。

(2017.10.4. 奈良県 川上村)

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