2020-04-02

ナガヒツジゴケ


 写真はナガヒツジゴケ Brachythecium buchananii だと思います。 屋久島では普通種に似た珍しい種もいろいろあるので調べてみたのですが、普通種でした。 ただしアオギヌゴケ属だとは思いますが、種レベルでは自信がありません。


 茎は不規則な羽状に枝を出しています。


 茎葉は、上の写真では重なりあっていて分かりにくいですが、長さは 2.5mm前後です。


 上は茎葉です。 深い縦じわがあり、カバーグラスをかけるとその重みで葉のあちこちが裂けてしまいます。 葉の先は漸尖して細く長く伸びていますが、曲がっていません。 中肋は葉の中ほどまで伸びています。 葉縁はほぼ全縁です。


 葉身細胞の長さは 40~65μmです。


 蒴は非相称で蒴歯は2列で完全です。 蒴柄は、上の写真ではわずかしか写っていませんが、平滑です。

(2020.3.4. 屋久島)

◎ ナガヒツジゴケはこちらにも載せています。