木の根ぎわの穴からたくさんの木屑が出ていました。 ゴマフボクトウ
Zeuzera multistrigata leuconota の幼虫のしわざのようです。 細かいものと少し大きな団子状のものがありますが、前者は木屑で、後者はゴマフボクトウの糞でしょう。 ちなみに、「ボクトウ」を漢字で書けば「木蠹」で、この「蠹」という漢字は「木食い虫」を意味します。
堺自然ふれあいの森では台風21号で折れたり倒れたりした木を片付けていますが、そのなかにゴマフボクトウの幼虫が入っていると思われる木がありました。 レンジャーのKさんがその木を削っていくと、幼虫が見えましたが、どんどん穴の奥へ逃げ込んでいきます。 幼虫を傷つけないように注意しながら木をどんどん削っていくと、幼虫を穴の奥の行き止まりの所まで追い詰めることができました。 その状態で撮らせてもらったのが下の写真です。
ゴマフボクトウの幼虫は、各種の樹木の根ぎわから侵入し、根の組織を食害してトンネルを掘っていきます。 ちなみに、この仲間のボクトウガの幼虫は、木の幹の組織にトンネルを掘っていきます。
2 件のコメント:
ゴマフボクトウって漢字でどう書くのか調べていたらこのサイトへたどり着きました。非常に勉強になりました。ありがとうございます。
「蠹」は漢検1級の漢字のようですが、なかなか見ることのない漢字ですよね。
コメントありがとうございました。
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