ジャバウルシゴケ Jubula hutchinsiae ssp. javanica の蒴が開裂し、胞子を散布していました(2022.3.28. 箕面公園)。
上は胞子体のついている茎頂付近です。 葉縁にたくさんの長歯があるのは雌苞葉ではないかと思います。
上は配偶体を腹面から見ています。 腹片はこちらのような円筒形になることも多くあります。 平凡社の図鑑では「背片の縁にはほぼ全縁ないし1-2個の長歯があり,腹葉の縁に1-4個の長歯がある。」とありますが、箕面の群落は全体的に歯が少ないように思います。
上は葉身細胞です。 油体も変異が大きいようで、上の油体は球形で、所々眼点が見られます(特に眼点がはっきりしている所を赤い楕円で囲みました)。 同様の油体はこちらでも観察していますが、こちらの油体は楕円体です。
以下、蒴をもう少し詳しく観察しました。
上の写真では2つの蒴が開裂していて、左下には花被に包まれた胞子体があります。
上は開裂した蒴を上から撮った顕微鏡写真です。 蒴は4裂し、それぞれの裂片にたくさんの弾糸がついています。
上は弾糸です。
上は開裂した蒴にくっついて残っていた胞子です。