2018-05-07

カキの葉の花外蜜腺


 カキの若葉にアミメアリが集まっていました。 アブラムシの甘露を目当てに来ているのだろうと思い、確認すると、アブラムシはみあたらず、蜜腺らしきものが見えました(上の写真の赤い矢印)。


 上は蜜腺らしきものにピントを合わせて撮ったものです。 葉脈の走り方から見ても、病気や虫えいなどではなく、やはり花外蜜腺のようです。

 帰宅後、カキの葉の蜜腺についていろいろ調べてみたのですが、関係ありそうな記載を見つけることはできませんでした。
 気になって、翌日再度見に行くと・・・


 上は葉を太陽の光に透かして撮っています。 蜜腺がついているのは、新しく伸び出した枝の基部の1~3枚の葉に限られています。 上の写真の葉でも、たくさんの蜜腺が見られますが、もう蜜が出なくなったのか、アリは来ていませんでした。
 カキは若葉の食害を防ぐために、芽の外側に位置する葉に蜜腺を用意し、ボディガードとしてアリを呼び寄せているのでしょう。

 上記のカキはまだ若い木です。 またカキのような果樹は品種改良され、品種レベルでの多様性が見られます。 上記の花外蜜腺が若木以外でも見られるのか、様々な品種でも見られるのかは、今後の課題です。

(2018.5.7. 堺自然ふれあいの森)

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