写真はトウヨウチョウチンゴケ
Mnium orientale でしょう。 和名も種小名も東洋を代表するような名前ですが、このような名前になったのは以下のような経緯からのようです。
このコケは従来ヨーロッパに産する
M. hornum と同種であるとして扱われてきましたが、研究の結果、別種であることが分かり、上記のような名前になったようです。 ですから、保育社の原色図鑑では、
M. hornum(オオヤマチョウチンゴケ)として載せられていますし、平凡社の図鑑では和名に「新称」と書かれています。
1本引き抜いてみると、茎の下部は、披針形の小さな赤褐色の葉がたくさんついています。 上部の葉は、長さにも葉形にも幅がありますが、ほぼ披針形です。
葉の上部は鋭く尖り、中肋はしっかりしていて葉頂近くに達しています。
上の写真の赤丸のように、中肋の上部に鋭い歯が並んでいる葉もありますが、全く歯が見あたらない中肋を持つ葉もありました。
葉縁には明瞭な舷があり、対になった歯も多く見られます。
葉身細胞は場所によって多少形は異なりますが、方形~六角形で、やや厚壁です。
(2018.5.30. 青森県 蔦沼めぐり自然研究路)
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