岩上に育っていた上の写真のコケ、蒴はハリガネゴケのものでしょうが、葉も複数の種が見えます。 そのの中でいちばん葉が多く見えているのは・・・
ほぐしてみると、上のように茎は這い、短い枝を出しているコケでした。 茎葉と枝葉は形も大きさもそんなに変わらず、葉の長さは長いものでは2mmを少し超えています。
葉の開き方は湿った状態と乾いた状態でほとんど変わりませんでした。
葉先は細く長く毛状に伸びています。 葉の縦じわはとても弱いものです。 中肋は葉の中ほどに達しています。
翼部のほぼ方形の細胞は次第に細い六角形の細胞に移行していきますが、このほぼ方形の細胞は中肋近くまで続いています。
上は葉身細胞です。
以上の観察結果を基に平凡社の検索表をたどると、葉身細胞の大きさが少し大きいのですが、ヒツジゴケ
Brachythecium moriense のようです。
(2018.12.12. 西宮市名塩)
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