2025-08-30

タラダケヤスデゴケ

 樹幹についていた写真のコケ、乾燥して傷んでいて良い写真は撮れませんでしたが、タラダケヤスデゴケ Frullania taradakensis だと思います。

 上の写真、左の枝の先に花被がついています。 花被は西洋ナシ形で3褶、表面にいぼは無く平滑です。

 腹片の幅は背片の幅の1/5以上あります。 腹葉の幅は、少し分かりにくいのですが、茎径の4倍以上あります(上の写真)。


 上の2枚は、腹片と、スチルスが垂れ下がっていたのでその拡大です。 腹片はできるだけ重なりや汚れが少ないものを撮ったのですが、多くの腹片はもう少し幅が長く、嘴が発達しています。
 スチルスは10細胞列の長さです。 前に載せた本種(こちら)も長かったのですが、湯澤(2001)では4~5細胞列、上村(1961)では3~4細胞列となっています。

 上は腹葉で、側縁は全縁です。

 上は葉身細胞です。

(2025.8.18. 伊吹山)

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