2015-08-02
ヤスマツトビナナフシ
写真はヤスマツトビナナフシです。 上の写真、なかなかいい顔をしています。 目の上のたんこぶならぬ眼の下のダニはいただけませんが・・・。
ナナフシの仲間はこれまでに、ナナフシモドキ、エダナナフシ、それに一昨日のトゲナナフシを載せてきましたが、どれも翅が退化し、成虫になっても飛ぶことはできません。 それに対して今回のトビナナフシは、退化傾向にはあるものの翅があり、短い距離なら飛ぶことができます。
日本に生息するトビナナフシは、ニホントビナナフシ、シラキトビナナフシ、ヤスマツトビナナフシ、タイワントビナナフシ、リュウキュウトビナナフシの5種ですが、後の2種は大阪付近では見ることはできません。 残りの3種の分かり易い区別点としては、ニホントビナナフシは頭や胸部の側方に黄色い線があり、ヤスマツトビナナフシにも胸部背面に細い1本線がありますが、シラキトビナナフシの胸部背側には、もっと明瞭な茶色の1本線が入っています。 また前翅の付け根部分の模様にも違いが見られます。
ナナフシの仲間は動かずに木に紛れることで身を守ります。 ヤスマツトビナナフシはイザという時には飛びますし、その前段階として走る速度も比較的速いのですが、やはり全く動かないで身を守ろうとする場合も多いようです。
オリンパスのカメラ TG-3 や TG-4 はカメラが深度合成してくれる機能を持っています。 動かないことは深度合成には好都合なので、手持ち撮影で深度合成してみたのが上の写真です。 手前から奥までピントが合っていますし、背景も比較的よく写っています。 ただ、アリがいて歩きだしたのに気付かず撮ってしまったので、1頭のアリが数頭のアリになってしまいました(上の写真)。
上の写真は上記の意味では失敗写真かもしれませんが、静と動が写った写真として、また上記カメラがアリの歩く程度の速さで8枚の写真を撮って合成している証拠となる意味ではおもしろい写真ですので載せておきます。
(2015.7.30. 堺自然ふれあいの森)
◎ こちらにはヤスマツトビナナフシの異形再生の様子を載せています。
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2 件のコメント:
こんにちは、
一枚目の写真、ナナフシ君が笑っているような可愛い顔していて良いですね(^^)。
ナナフシ好きにとっては、この手の写真を自分でも撮ってみたいですね。
私の撮影場所にも、昔はニホントビナナフシがいたのですが、ここ何年か姿を見ていません。
何処に行ってしまったのやら。
こんばんは、今まで撮ったナナフシの仲間のうちでは、私もこのヤスマツトビナナフシの眼がいちばん気に入ってます。
しかし上にも書きましたが、ナナフシモドキやエダナナフシに比べると、トビナナフシは落ち着きがないですね。
ナナフシの仲間はそんなに移動しませんから、近くで繁殖に成功したか否かでよく出会う年と全く出会わない年とがあるように思います。
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