写真は岩上に育っていたクロアオヤスデゴケ Frullania pedicellata です。 岩にへばりついてカメラを持った腕を伸ばし、ピントはカメラに任せてどうにか撮った写真で、やはり少しブレてしまいました・・・。
和名は色を表しているといえども、色は生育条件によって変化しますし、ヤスデゴケ属の種数は多く、上の写真のような背面からの写真だけでは、同定は難しいでしょう。
上は腹面から撮った顕微鏡写真で、背片と腹片の関係が分かるようにピントを調節しています。 腹葉は存在しますが、ピントが合ってないので、ほとんどその存在は分かりません。
上の写真では、ヘルメットのような形の腹片とウサギの耳のような形の腹片が写っていますが、ヘルメット型の腹片の場合、嘴の先が茎側に内曲している、つまり上の写真では下に垂れ下がっているように見えるのが、クロアオヤスデゴケの大きな特徴です。 ヘルメット型の腹片は縦横がほぼ同じ長さで、背片の約1/5の大きさです。
上は腹葉にピントを合わせた写真ですが、腹片のウサギの耳型からヘルメット型への移行過程も捉えています。
上は背片の葉身細胞です。
(2017.2.8. 西宮市名塩廃線敷)
◎ クロアオヤスデゴケはこちらにも載せています。
2 件のコメント:
見つけることができるか、ちょっと不安でしたが、よかった。いつも口先だけでいい加減なことを言っているので、ほっとしました。きれいな写真を撮っていただきありがとうございます。
教えていただき、ありがとうございました。
道からあれだけ離れていると、一人で見つけることのできる可能性は0です。
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