写真はクロアオヤスデゴケ Frullania pedicellata でしょう。 岩上で育っていました。 和名はもちろん植物体の色に由来しているのですが、上の写真の特に右に見られるように、赤褐色を帯びることもしばしばです。
上は腹面から見ています。 腹片は縦と横の長さがほぼ同じで背片の長さの1/5(以上)で、全体が湾曲し、嘴の先が茎側に内曲しています。 腹葉は茎と重なり、形がよく分からなくなっていますが、幅は茎径の約3倍です。
上は背片です。
上は背片の葉身細胞です。 細胞壁の中間肥厚はあまり無く、カラヤスデゴケなどのような複雑な細胞の形ではありません。 油体は微粒の集合です。
上は腹片です。 背片との関係が比較的よく分かるように撮れました。 茎に接してスチルスも確認できます。
上は腹葉です。 先端が明瞭に2裂し、側縁の葉は鋭く尖っていません。
(2023.7.14. 神戸市北区道場町)
◎ クロアオヤスデゴケはこちらにも載せています。
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