コケ観察会で、上のような小さなホウオウゴケをみつけていただき、調べたところ、ジングウホウオウゴケ Fissidens obscurirete でした。 私が見つけたのではありませんので、場所の写真はありませんが、育っていたのは薄暗い谷間の湿った斜面の土上だったとのことです。
葉の長さは、長いもので1.4mmほどあります。 胞子体は頂生しています。 蒴柄の長さは、平凡社の図鑑では1.5~3mmとなっていますが、上の写真では4mmほどあります。長そうなものを選んだのは事実ですが・・・。
葉は3~5対のものが多かったのですが、平凡社の図鑑では3~12対となっています。 中肋は透明、明瞭で葉先から短く突出しています。 舷は無いように見えますが・・・
よく見ると蒴柄近くの葉の腹翼に数列の細胞からなる舷があります。 このままでは葉が重なり合っていて分かりづらいので、葉を1枚剥がして腹翼を中心に撮ったのが下です。
剥がす時に破れてしまいましたが、腹翼に舷があることは、はっきり分かります。
上は上翼の葉身細胞で、長さは5~8mm、多くの小さなパピラがあります。
(2019.4.21. 堺自然ふれあいの森)
◎ こちらには蒴の無いジングウホウオウゴケを載せています。
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