上はたくさんの胞子体をつけたニワツノゴケ
Phaeoceros carolinianus です。 胞子体が多すぎて葉状体がほとんど見えないので、あちこち探してみると・・・
上は群落の端でみつけた胞子体をつけていないニワツノゴケです。
ツノゴケの胞子は蒴の先の方から順に成熟していきますが、そのことが蒴壁をとおして外からでも、色の変化として認識できます(上の写真)。
最近は分類にも遺伝子解析の結果が活かされてきて、これまでツノゴケ科にまとめられていたものにも大きな違いがあることが分かり、別の目(分類段階の科の上位)に分けられるようになりました。 そして遺伝子レベルの違いが、胞子の色と大きく関係していることが分かってきました。 結果として、
ナガサキツノゴケのような胞子が黒色のものはツノゴケ目ですが、ニワツノゴケのように胞子が黄色味を帯びた黒色のものはツノゴケモドキ目に分類されるようになりました。
上は胞子と弾糸です。 胞子は減数分裂が終わってまもなくのようで、角張っています。
(2019.5.6. 奈良県 吉野山)
◎ ニワツノゴケは
こちらにも載せています。
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