8月18日に大阪市立自然史博物館で催された特別行事「標本の名前を調べよう」で調べてもらったコケで、イヨススキゴケ
Dicranella gonoi だろうということになりました。 保育社の図鑑には記載が無く、平凡社の図鑑も小さな写真と検索表にあるのみです。
葉の長さは1mm前後、蒴柄は長く、蒴は直立しています。
下部の葉は披針形、上部の葉は幅広い基部からやや急に細くなっています。
上は葉の基部近くの葉身細胞です。 翼部の細胞は分化せず、葉身細胞は平滑ですが、これらは Dicranella(ススキゴケ属)の特徴です。
(2018.10.3. 金剛山 登山道脇の土上)
2 件のコメント:
蓋の尖り具合が弱く、葉先の尖り具合も弱く、中肋が葉先まで通っていないように見えます。
サクの気孔と口環の有無次第ですが、ナガスジススキゴケは候補に上がらなかったのでしょうか?
チェックしていただき、ありがとうございます。
たしかに写真では蓋の尖り具合は帽を被っていてはっきりしませんし、葉が弱っていて中肋や葉先の様子もはっきりしませんが、再度確認したところ、蒴に気孔は見あたらず、口環がありました。
それに、ナガスジススキゴケの蒴柄はふつう濃い赤色で、葉も卵形の基部からもっと急に細くなっていると思います。
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