2019-08-22

ハチヂレゴケ


 陽のよく当たる岩上に生えていた写真のコケ、ハチヂレゴケ Ptychomitrium dentatum (別名タチギレゴケ)のようです。


 上は乾いた状態で、下は湿った状態です。


 葉は乾くと内曲します。 蒴柄の長さは、上の写真のものでは2mmほどで、茎や蒴の長さに比較して短く感じます。
 蒴はかなり時間がたっているようで、蒴歯もほとんど欠けていましたので、以下、葉について観察しました。


 上部の葉縁には大きな鋸歯が見られます(上の写真)。


 上は葉の背面から中肋にピントを合わせています。 中肋は葉頂下で終わっています。


 葉身細胞は、基部の長い矩形から、上部に向かうにつれて丸みのある方形になっていきます。


 上部の葉縁の鋸歯は数細胞からなっています。

(2019.6.12. 神戸市北区 道場)

◎ 帽のある蒴をつけたハチヂレゴケをこちらに載せています。


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