樹幹に育っていた写真のコケ、以下の観察結果はケシゲリゴケ Nipponolejeunea pilifera でした。
上は乾いた状態です。 背片の長さは1mmほどで、あちこちから長毛が出ています。
近くにはいろんなコケに混生した本種があちこちに見られました。 上は赤い円で囲った所に花被をつけています。 花被は3稜です。
上の2枚は腹面から撮っています。 長毛は背片の先端付近から出ているものが多く、細胞が1列につながっています。 腹片は背片のほぼ1/2~1/3の長さです。 腹葉は広卵形、茎径の4~5倍幅で、狭く2裂しているのですが、その様子はこちらに載せています。
上は葉(側葉)です。
上は腹片です。 2歯があり、上のように長毛状になっているものもありました。
上は葉身細胞です。 トリゴンは大きく、油体は各細胞に1~6個で、小粒の集合です。
(2020.11.26. 奈良県 上北山村)
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