写真はシワラッコゴケ Gollania ruginosa のようです。 生育環境としてはあまり良くないのか、緑色をしているのは新しく伸びた所だけで、少し古くなった葉は褐色です。
上の写真は、上が乾いた状態、下が湿った状態ですが、違いはほとんどありません。
枝の幅は葉を含めて1~2mmです。
上は茎(といっても伸びたばかりの若い茎)の背面についていた若い葉で、卵形~長卵形の下部から細く針状に漸尖しています。 中肋は2本で、葉長の1/3ほどの長さです。
下は同じ茎の腹面についていた葉です。
先端付近は強くしわよっています。
葉縁の上半には鋭い小歯があります。
葉身細胞は長さ40~70μm、幅3~5μmで、背面上端に突起のある細胞もみられます。
翼部には方形の細胞が集まっています(上の写真)。
枝葉は上の写真のように小形ですが・・・
葉縁に鋭い小歯があることや、背面上端に突起のある細胞があることなどは茎葉と同じです。
偽毛葉の先は細く長く伸びています(上の写真)。
上は茎の横断面で、表皮細胞は小形で厚壁です。
(2022.6.8. 神戸市北区 道場)
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