上は北八ヶ岳の岩上で育っていたカギハイゴケ Sanionia uncinata です(2022.9.5.撮影)。 本種はハイゴケの仲間によく似ていますが、ハイゴケ科ではなく、葉先近くに達する中肋があり、ヤナギゴケ科に分類されていることは知っていました。 しかし、この中肋は縦じわに紛れてルーペではなかなか分かりませんでした。
茎は不規則な羽状に分枝しています。 蒴はやや傾き、円筒形です。 上の蒴は蓋がついていますが、こちらでは蓋が取れた蒴や蒴糸の様子を観察しています。
枝は葉を含めて径約1mm、茎葉は渦巻き状で長さは2~4mmです。
上は茎葉です
上は茎葉の基部です。 ここまで拡大すると、やっと細い中肋もはっきりしてきます。 翼細胞は分化し、大きく透明です。
上は葉先です。
上は茎の断面です。 少しわかりにくいのですが、中心束があります。
茎の表皮細胞の外側は薄壁です。
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