2025-03-09

花被のあるトガリスギバゴケ

 朽木上に広がるトガリスギバゴケ Kurzia gonyotricha が、花被をつけていました。 ほんのわずかな数の褐色の花被が目立っていましたが・・・

 群落をほぐすと、多くの緑色の花被が隠れていました(上の写真の黄色の矢印)。 しかし花被の中の胞子体は確認できませんでした。 時期が少し早いのでしょう。

 葉の大きさに比べて大きな花被です。 配偶体が細くても、とても小さな胞子は考えられませんから、胞子体にはある程度の大きさが必要なのかもしれません。

 細いコケで、葉を含めた茎の幅は 0.2㎜ほどしかありません。

 葉は曲がり、基部まで深裂し、裂片の先は和名のとおり尖っています。

 葉は基部まで3~4裂しています。 上の葉は裂片の先がありませんが、どういうわけか、このような葉があちこちに見られました。

 腹葉は葉より小さく6細胞ほどからなり、2裂しています(上の写真)。

(2025.3.8. 滋賀県野洲市)

◎ トガリスギバゴケはこちらにも載せています。

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