2017-05-17

シダレウニゴケ


 谷の木の枝に垂れ下がるシダレウニゴケ Symphyodon perrottetii、環境省の絶滅危惧I類に指定されているコケです。 和名の「ウニ」は、蒴の表面に多くの刺状のパピラがあることによると思われますが、残念ながら蒴は見られませんでした。


 不規則な羽状に分枝しています。


 葉は扁平についています。


 中肋は2叉しています。葉縁の上部には目立たない歯があります。


 葉身細胞は線形です。

(2017.3.26. 徳島県海陽町 轟九十九滝)

2017-05-16

マツバゴケ


 上はマツバゴケ Leucoloma molle です。 岩上に群生し、垂れ下がっていました。


 上は大きさが分かるように1円硬貨の上に載せて撮ったものです。 葉は脱落し易く、検鏡のために葉を取るのは楽です。 上の写真でも、茎の下部の葉が無くなっているものもあります。
 線状披針形の葉がたくさんついている様はシッポゴケ属の種に似ていますが・・・


 葉縁には上の写真のように透明な舷がありますし、


 葉身細胞にはパピラがあります。 シッポゴケ属の種には葉縁の透明な舷や葉身細胞のパピラは見られません。

(2017.3.26. 徳島県海陽町 轟九十九滝)

◎ マツバゴケはこちらにも載せています。


2017-05-15

シダレゴヘイゴケ


 上は明るい所の木の枝についていたシダレゴヘイゴケ Ptychanthus striatus で、規則的に羽状に分枝しています。


 上は湿度の保たれた谷筋の、木漏れ日しか当たらないような場所の木の幹についていたシダレゴヘイゴケです。 枝と枝との間隔が広がり、スリムな姿になっています。


 上は腹面から撮ったものです。 腹葉は縁が鋸歯状で、基部は耳状に張り出しています。 この耳状の張り出しは・・・


 腹葉の耳状の張り出しは縁が反っているために強調されているようで、水を十分吸収して広がった腹葉では、下のようにはっきりしなくなってしまうようです。


 上のように透過光で観察すると小さな腹片の存在が確認できますが、その大部分は腹葉の下になっています。


 上は葉(側葉)です。 背片の縁は鋸歯状です。 腹片は背片の1/6ほどの長さで、1個の歯があります。


 葉身細胞は、トリゴンが発達しています。 上は3月26日の採集品を4月8日に撮影したものですが、細胞の長さを測定していませんでした。 記事にするにあり、ビニール袋に入れて保存していたものを5月14日に撮影したのが下ですが・・・


 色の違いは顕微鏡の光源によるものです。 細胞の形は同じですが、油体の様子が変わってしまっています。


 花被は倒卵形で多稜です(上の写真)。

(2017.3.26. 徳島県海陽町 轟九十九滝)

2017-05-14

フトハリゴケ


 岩上に育っていたフトハリゴケ Claopodium pellucinerve、艶消しの葉の色はパピラの存在を予想させます。


 葉は卵形の下部から漸尖し、透明な中肋は葉先に届いていません。


 上は葉身細胞で、表面には多くの小さいパピラがありますが・・・


 葉先の細胞は透明で平滑です。


 上は茎の一部を拡大したもので、パピラは茎の表面にも見られます。

(2017.5.10. 高槻市出灰)

2017-05-13

ホオジロアシナガゾウムシ




 写真はホオジロアシナガゾウムシ Mecysolobus erro でしょう。 ブログなどを見ると樹上でよく見つかっているようですが、ギシギシの仲間の茎につかまっていました。
 茎に口吻を差し込んでいたようですが、カメラを近づけると抜いてしまいました。 最初はタデ科を食草とするカツオゾウムシかと思ったのですが、脚の様子が全く違います。

(2017.5.9. 堺自然ふれあいの森)