2本の傘が完全にくっついているヤマドリタケモドキがありました。 イグチ科のキノコでは、時々このような状態が見られます。
幼時のヤマドリタケモドキの孔口は白っぽい菌糸で塞がれています。 また、柄にも管孔にも変色性は見られません。 上の写真は、それらのことを記録しておこうと撮ったもので、柄にも管孔にも傷をつけてあります。 なお、ヤマドリタケモドキはなかなかおいしい食用キノコです。
ところで、上の写真には双翅目のものらしい白い卵が写っています。 じつは1枚目の写真にも、傘の右端近くに、産卵中のハエが写っています。
上がそのハエを拡大したもので、クロツヤバエ科の一種( 以下クロツヤバエと書きます )のようです。
上はヤマドリタケモドキの傘の縁近くで産卵中のクロツヤバエです。 クロツヤバエのメスは、腹端に写真のように槍状に伸びる産卵管を持っています。
上の2枚の写真は傘の裏で産卵中のところを撮ったものです。 撮りにくい所で写真はボケていますが、この2枚の写真を比較すると、産卵時には産卵管を深くまで差し込んでいるようです。 ということは、上から2枚目の写真の卵はクロツヤバエのものではなさそうですね。
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